「校正」が仕事の人のブログです。校正の紹介、業界の裏話などをご紹介します。
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校正合戦

先日、僕がずっと請け負っていた仕事がなくなってしまいました。僕が校正で致命的なミスをしたわけではなく、他の会社に仕事をとられてしまったのです。一般的に、不景気になるとまっさきに削られるのが広告費で、その広告費に連動することの多い印刷業界は、今、大変な不況です。今回も、他の会社はうちの体制だとまず赤字という見積金額を出したのだとか。営業さん達は会社間の生き残り競争に巻き込まれて、日々駆け回っています。

さて、大きな仕事がなくなってしまった僕は、別の案件を担当することになり、その日も業務をこなしていました。すると、前述した仕事を担当していた営業が、見覚えのある会社のチラシを持ってきました。見ると、他の会社に移った後に作られた印刷物の第一弾のようです。

「ぷるふ君、これチェックしてよ」
「え?このチラシ、もううちでは作っていないんですよね?」
「そうだよ。○○印刷に取られたやつだよ」
「じゃあ、どうして…」
「これで○○印刷がミスしてたら、仕事戻ってくるかもしれないじゃん」

なるほど。確かに、○○印刷さんの校正さんよりも、今まで何年も担当をしていた僕の方が、重点的にチェックすべきところをわかっているし、ミスも少ないかもしれません。

「いや、ちょっと、遠慮します。そちら(営業)で見てくださいよ」
「なんでよ!」
「僕はもう別件で仕事を受け持っているので…万が一その仕事が復活したら、その時はまた見ますよ」
「…」

営業さんは不満そうに去っていきました。もともと、あまり原稿を細かくチェックする営業ではなかったので、それほど自信がなかったのでしょう。

実は、僕が断ったのは、その時に仕事を持っていたこと以外にも理由があるのです。
それは、校正を売りにして仕事を取り返しても、自社のハードルが上がるだけで、もしうちが小さなミスを犯しただけで、すぐに値引きや失注になってしまうからです。我々が全力で校正をするのは間違いないのですが、完璧を約束することは出来ません。相手のミスを槍玉にあげるようなやりかたでは、仮に仕事を取り返しても、すぐにまた切り替えされてしまう恐れがありますし、その時に僕個人が失注や値引きの損金などのリスクを背負う可能性が高いのです。

とはいえ、営業の考え方もわかります。どこかで他社と差別化を図ろうとするのは当然です。どんどん見積の金額が下がっていくなかで、いつかはデザインだけでなく、校正のコンペも行われる時代がくるのかも、しれません。





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