「校正」が仕事の人のブログです。校正の紹介、業界の裏話などをご紹介します。
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事故になったら

印刷物の刷りなおしは、場合によっては会社の存続に関わるほどの事件です。
それを防ぐために、我々校正や校閲、検版さんたちをはじめ、社員一丸となって頑張っているのですが、人が作業をしている以上、事故はいつか必ず起こるものです。

本来、それがお客様の原稿の書き間違えだったりして、こちらの会社に全く非がない場合は、刷りなおしの費用はお客様の負担になるのですが、中には、お得意様に気を使わなければならないという大人の事情も。

例えば、10,000円の商品が1,000円と表記されてしまった場合。あきらかにお客様が原稿の字を書き間違えたもの(原稿は全て保存してあるため、証明も可能)なのですが、年間億単位の取引をしている相手だと、それをズバッと指摘してお客様の機嫌を損ねるのも、会社としては損という判断が、社の上部ではなされるようです。今回は、「お客様の原稿では確かに1,000円でしたが、こちらの不注意もありましたので、差額を弊社で持ちます」という話がつき、先着100名様が対象と明記して印刷をしたため、差額の9,000円×100=90万円を、うちの会社が負担することに。常識的に、この商品が1,000円であるわけないことに、気づくべきという理由を使われてしまいました。下版直前のバタバタに、いきなり殴り書きの追加原稿を突っ込まれて作業をしたオペレータさん、それをチェックする我々に矛先が向いてしまいました。

もちろん、限定100件という保証があったために行った措置ですが、日々事故を食い止めようと頑張っている、我々現場の人間には、あまり面白いニュースではありません。
そこで、僕がした提案。

ぷるふ「課長、ご相談が(キリッ)」
課長「?」
ぷるふ「先日の〇〇会社の件ですが…」
課長「ああ、先方にはああ言ったが、現場の人間には非はないから、安心してよ。査定にも響かないよ」
ぷるふ「いえ、そうではなく、会社の損金を無くす方法を考え付きました!」
課長「…言ってみなさい」
ぷるふ「ぷるふ「社員を動因して、限定100名分の商品を会社で買い占めてしまいましょう!」
課長「…」
ぷるふ「そうして、あの商品を全国の支店で使えば、9,000円分安く仕入れたことになり、後で9,000円の差額を支払っても、損はしないことになります!」
課長「そんなことしたら、一般のお客様が買えなくなるだろ」
ぷるふ「あ」
課長「…」
ぷるふ「…」

いいアイディアだと思ったんですが…にべもなく却下。原稿に書いていない、大人のしがらみ。簡単に赤字を入れられるほど、甘くは無いようです。





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No title

事故…恐ろしいですね。
新卒の頃、出版社の校閲部にいたのですが、属していた課で大きなミスがあり、カバーを全部刷り直したことがありました。
多くの人が目を通していたのに、なぜかすり抜けてしまったんです…。

ぷるふさんのご提案、私はなかなかいい案だと思うのですが(笑)

おはようございます^^

いつもご訪問ありがとうございます。
こちらもリンクを貼らせていただきました♪

お世話になっている顧客だと、向こうのミスもこちらがカバーするという日本社会の体質はどうかと思います。
朱に染まらない私は、ハッキリ言って、なんども痛い目に遭って来ましたが(笑)

>>cats-cradleさん
どんなに人の目を通しても、ごくまれに信じがたいミスが通ってしまうものなのですよね。部数にもよりますが、表紙なんかは紙の値段も高そうですし、聞いただけでゾクッとします(笑)

>>mobicさん
朱に染まらないスタイル、格好いいです!僕が模倣をできるかどうかは、別ですが(笑)
リンクありがとうございます。これからも、末永く宜しくお願いしますね。
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