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「校正」が仕事の人のブログです。校正の紹介、業界の裏話などをご紹介します。
初めてご来訪くださった方は、こちらをご覧ください。
遅筆に暖かくお付き合いいただければ、幸甚です。



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校正の腕の見せ所

制作作業のタイムロスをなくしたり、お客様の生の声を聞くために、校正はお客様のオフィスに出かけて作業をすることがあります。当然のことながら、自分の会社にいるときのように伸び伸びと作業はできず、借りてきた猫のような状態で、パタパタをする音も静かに作業をするという状況です。

ある日、某カタログを完成させるためにお客様のところで校正をしてきたときのこと。作業も一通り終わり、帰り支度をしていたところ、お客様の一人(カタログ制作を担当なさっている方)に声をかけられました。

「ぷるふさん、部長がお呼びです」

心臓が止まりそうになりました。何かカタログ上で重大な見落としがあったのか、赤字の解釈を間違えたのか…校正が原因で取引が中止などということになったら、僕のクビも飛びかねません。

案内されたのは、一人で使うには広すぎるだろうという役職室。部長が静かに佇んでいました。

部長「ああ、ぷるふさん、お疲れ様です」
ぷるふ「は、はい。いつもお世話になっております」
部長「進行のほうは、どうですか」
ぷるふ「無事に進んでおります。このままでしたら、一日予定を繰り上げることもできます」
部長「そう。それはよかった」
ぷるふ「…」
部長「…」
部長「実はね」
ぷるふ「は、はい!」

部長「僕の観葉植物を見て欲しいんだけど…」
ぷるふ「へ?」

部長「アブラムシがね、ついたようなんだよ」
ぷるふ「アブラムシ、ですか」

部長が指したほうを見ると、確かに観葉植物の葉には数匹のアブラムシが。

部長「ぷるふ君、こういう細かいの、好きだろう?僕、近頃老眼がね…」
ぷるふ「え、は、はい。勿論です」


紙面上での細かいことは、仕事だからやっているのですが…反論するのは得策ではないでしょう(勿論、仕事が好きでもあるので、間違いではないのですが)。

部長「ちょっと、その目を使ってアブラムシを取り除いて欲しいんだ」
ぷるふ「少々お待ちください。ルーペを持ってまいります」

結局、その日は予定を延ばし、植物のアブラムシを取り除き、後日にはカタログも無事下版しました。

その後、アブラムシには牛乳を溶いた水を霧吹きで吹きかけるといいというメールを差し上げ、喜ばれたのもいい思い出です。今はその部長も辞められたようですが、現在もその会社との取引が円満なのは、嬉しい限りです。





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こんにちは。

こんにちは。

はじめてコメントさせていただきます。
「こういうの好きだろう?」「勿論です」
に、笑ってしまいました。

得意先の部長に別室に呼ばれたら
それはそれは、ドキッとしますよねぇ。

今でも円満取引なのは
ろんりーぷるふさんのおかげですね。

No title

>>えいかんじさん
こんにちは、コメントありがとうございます!
役員室に呼ばれたときは驚きましたけど、今考えると他の社員に話を聞かれたくなかったのかもしれませんね。
今は僕はその会社の担当ではないのですけど、思い出のある取引先ですし、今後も円満にいきたいですね!
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