「校正」が仕事の人のブログです。校正の紹介、業界の裏話などをご紹介します。
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なんとかストーンの会社 その2

ある日、廊下ですれ違った営業に、「また、あのチラシの仕事頼むよ」と言われました。その営業に言われる「あのチラシ」は、ひとつしかありません。例の、なんとかストーンの会社です。
なんでも、新商品を開発したので、それのチラシを作りたいとのこと。実際の商品の写真も見せてもらいました。
僕のような世俗の概念に囚われた人間には、ただのプラスチックの箱にしか見えませんが、その箱の中に写真を入れると、その写真の人物のオーラが増幅するのだとか。
「はぁ…そうですか。じゃ、お待ちしています」
仕事を選べないのが、校正の辛いところ。僕は、乗り気ではないという態度がプンプンする返事をして、営業と別れました。

ところが、それから暫くしても校正へ仕事が入ってきません。内線で営業に聞いてみたところ、
「やっと原稿を作り始めたらしい」
とのこと。しわ寄せがくるのはこっちなので、スケジュールを心配していると、
「大丈夫、あの人は仕事が早いから」
という返事でした。

翌日、営業がその会社に訪れると、手渡されたのがその会社で販売している、かけっぱなしにすると脳からはアルファー波が出る(らしい)CD。
お客様曰く、「windows media playerで当社のアルファー波が出るCDを再生したときに出る、イメージ画像を使ってください」
的確なのか、的確じゃないのか、よくわからない指示です。おまけに、CDの再生時間が指定されていなかったので、いつの画像を使えばいいのかわかりません。これに困ったのが、社内の新人デザイナー。
とりあえず、営業の指示でいくつかの画像をスクリーンショットにおさめ、デザイナーが言われたとおりの画像を用意していると、次の日にコピーの原稿が送られてきました。
キャッチコピー「インドの名誉教授の〇〇氏が発見した!奇跡のオーラ増幅器!!」
ボディコピー(抜粋)「~というわけで、〇〇氏が発見した曼荼羅に秘められた法則が無限の永久機関となることが判明したのです。英国の各大学も注目をしています」
内容はいつものことなので置いておくとして、これで背景画像(イメージ)と商品画像とテキストが揃ったので、おおよそのレイアウトが組めます。
ここまでは、筋が通っていました。ですが、うちの会社のチームに頭を抱えさせたのが、続くメール。

お客様のメール「曼荼羅の画像をネットから探してください。著作権にかからないように注意!」

ネットで探せと言われても、著作権は放棄することが明記されていなければ、まず間違いなく発生しています。注意!というからには、それっぽいものを作るのか、フリー素材で間に合わせるのか…予算の都合も気に掛かるところです。
営業が電話をしたところ、返事は
「ないなら、作ってよ」
ということでした。

ええと、お客様。その理屈でいうと、弊社の新入社員であるT君(23♂)が、インドの名誉教授になってしまいますが…
なんてことは、言いません。僕も営業もデザイナーも、しがないサラリーマンです。校了へ向けて、黙々と作業を開始するのでした。

ちなみに、営業曰くこのお客様はマシな方で、このお客様の会社は
「魔法陣とか、オーラの画像とか、そういうのにこだわりがある方が、仕事が遅い」
のだそうです。適当故に仕事が早い。なんとも、皮肉なものです。





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こんにちは☆

仕事を選べないのは本当に辛いですよね・・・
フリー素材って言われても、なかなかハマる素材も少ないし。
簡単に作ってって言いますけどぉ〜・・・って思いますもん!
まぁ仕事があるだけマシなんですけどね♪

Re: こんにちは☆

>>name7010さん
こんばんは。仰る通り、仕事をより好みできる景気でも、立場でもないのですが…(笑)。
フリー素材は、暇なときに眺めるのはいいけれど、本当に使いどころがマッチするものは少ないと、デザイナーも言っていました。印刷に耐えられるクオリティで、すぐに画像を作るというのがどれだけ難しいか、お客様にもぜひ知っていただきたいものですね。
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