「校正」が仕事の人のブログです。校正の紹介、業界の裏話などをご紹介します。
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訂正シール

世の中に出回る前に印刷物に誤字や脱字が発見されると、訂正シールを貼ることがあります。チラシの一枚とかなら刷り直した方が早いのですが、例えば300ページ近いカタログの、ある1ページだけに修正点が見つかり、シールを貼った方が安上がりで早いという場合、お客様の了承を得てシールを貼るという処置にするのです。

印刷工場では、一般的に印刷の後に製本という工程があり、仮にどこかのページにミスが発見されても、製本される前ならそのページ(の折)だけ刷り直すことができます。シールを貼る段階というのは、バラバラだった紙を製本してしまい、本としての形になってしまった時であり、お客様の手元まで発送を待つだけという切羽詰った状況が多いです。そんな状況で、数万冊のカタログにシールを貼るとなったら…それはもう、人海戦術しかありません。

多くの場合、訂正シールを貼るような印刷物には多額の売上がかかっており、刷り直しをすると紙やインクの手配からやり直しをはじめて、損金が数千万円に及ぶこともあります。下手をすれば会社が傾いてしまう事態もあるので、全社員を投入し、お偉いさんからさらにパートタイマーのかたまで協力を仰ぎ、臨時に派遣社員を雇うこともあります。不器用な人は、訂正シールを逆に貼ってしまったり、ズレて貼ってしまうなど、訂正シールが要訂正という、冗談にもならない事態を見たこともあります。シールを貼った後は製品として世に出回るのですから、単純作業でも丁寧にしなければいけません。

とはいえ、不謹慎なことを言わせていただくと、訂正シールを貼る作業は楽しいものです。トップから平社員まで平等に同じことをするという連帯感は、普段の業務ではなかなか味わえるものではありません。
ただし、訂正シールを貼るという事態は、多くの場合校正が関わっているので、おおっぴらには楽しめません…が、100%営業が悪いというようなケースでは、口では文句をいいながら、どこか笑顔でシールを張り続けるのです。

「ノルマは一人200冊だ」

そんなことを言われる経験も数年に一度なら、いいものですよ。





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