「校正」が仕事の人のブログです。校正の紹介、業界の裏話などをご紹介します。
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ニュースの誤字

先日、北野武監督が芸術文化勲章を受賞されたそうです。

…さて、突然ですが、上の文章には誤りがあります。パッと見でわかるでしょうか?



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予定外の知識

校正という仕事の面白いところに、全く知らないジャンルの原稿を熟読するという性質があります。原稿が入ってきた時から仕事に携わり、印刷まで何度か校正をしているうちに、不思議と何も知らなかった世界の知識がある程度身に付いてくるのです。

今日、僕が読んだ原稿は、歯医者さん向けの商品カタログ。専門的な器具から始まり、子供向けのおもちゃや、フロアマット、診察券のテンプレートなど、患者さんの心をとらえて離さない商品が目白押しです。
僕は、仕事として手にとる瞬間までこんなカタログがあることを知りませんでしたし、この仕事をしていなければ、おそらく一生巡り合う機会がなかったでしょう。興味のなかったジャンルの予定外の知識が頭に飛び込んでくる。これは、結構楽しい経験です。こんな時に、この仕事をやっていて良かったなぁと思います(もっとも、100個以上あるネジの寸法をひたすら照らし合わせたりとか、無機質な仕事もありますが)。

ちょっと自慢のようになってしまったので、ここで本日仕入れた知識を一つ。
テレビCMなどで、リステリンなどのマウスウォッシュ商品の紹介がされることがありますが、マウスウォッシュ、デンタルリンス、洗口液、液体歯磨の違いはわかりますか?

まず、マウスウォッシュとデンタルリンスは洗口液や液体歯磨などの総称です。
液体歯磨は、歯磨き粉の代わりに使うもので液体歯磨で口を濯いだあとに歯を磨くためのもの。洗口液は濯ぐことで口の中の汚れを落とすものだそうです。どちらも殺菌成分などが入っているものがほとんどですが、用途が異なるのですね。

僕はいつも昼食を食べた後、液体歯磨を使って口を濯いでいましたが、その後すぐにお昼寝をしてしまうことを考えると、洗口液のほうが目的にかなっていたということですね。





仕事がはやい

僕が校正の仕事を始めて間もない頃、僕は校正課にいた男性の先輩にマンツーマンで仕事を教わっていました。物静かな方ですが、僕がチェックを終えたものを先輩のところへ持っていくと、

「…仕事がはやいね」

と、よく言われました。僕は、この台詞を褒め言葉だと受け取っては、喜んでいたものです。「子供の頃から活字中毒だったんだ。やっぱり、僕は校正に向いている」なんて、思っていました。
ところが、ある日、僕は再校(初校を出したあと、お客様から修正などの指示が入ること)の校正紙を見て、自分の字ではない赤字を見つけたのです。疑問に思い、先輩に聞くと、事情を話してくださいました。

先輩は僕が定時で帰った後に、僕がチェックした校正物を残業して見直していたというのです。先輩が見直して入れてくださった赤字には、僕が見落としていた初歩的なミスも多くあり、顔から火を吹く思いでした。

「ぷるふ君は、仕事がはやいよ。もう少し、見直そう」

その時、やっと僕は「仕事がはやい」が褒め言葉ではないと理解したのです。
どんな仕事も早ければ早い方がいいということに異論はありません。しかし、何回も繰り返し読んだ文章は再び目を通すのが苦痛になってきます。それでも辛抱強く時間をかけて見直すこと。それが、校正には一番大切なことなのだと、先輩は伝えたかったのでしょう。

その先輩は、諸事情があり、僕の勤める会社にはもう、いません。

「会社をやめても、エンドユーザーとして、俺が仕事していた印刷物はチェックするから」

そう仰って、やめられました。
その言葉の通り、今も先輩が印刷物をチェックなさっているかはわかりませんが、恥ずかしいミスはできません。明日も、先輩に習った通り「念のため、あともう一回チェック」をするつもりです。






休日の分散化案

少し前ですが、こんなニュースを読みました。

政府が休日の分散化案提示 GWなど5地区で順番に取得 -フジサンケイ ビジネスアイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100303-00000016-fsi-bus_all

はてさて、これは良いニュースなのでしょうか?僕が勤める会社は全国に(といっても、それほど数はありませんが)小さな支店がいくつかあります。例えば近畿のAさんと、関東の僕が仕事の連絡をとるときに、GWがずれていたら休日出勤をしなくてはならなくなります。また、県境などに住んでいる方はどうなるのでしょうか。隣同士の家で休日が異なるケースもどこかで起きてしまうでしょう。経済のことには明るくありませんが、個人的には疑問がある提案です。

さらに、校正としてこの案を見れば…これは、大反対です。年末のカレンダー校正地獄が数倍になるのは、想像もしたくありません。

ぷるふ「東北は…この週が連休で…関東はここが平日で…ブツブツ」

おお、考えただけで頭が痛くなってきます。年末の忙しいときに、そんな校正はまっぴらごめんです。こういった案を考える方は、校正のことは考えたこともないのでしょうし、それは当たり前のことなのですが、一人の校正の意見として、ネット上にログを残しておきます。

休日の分散化反対!





スピーチの忌み言葉

先日、同僚の結婚式がありました。社内恋愛の結実という形の結婚だったので、部署内の人間が見守る中の、賑やかな式でした。これで、また僕の肩身が狭く…いえ、やめておきましょう。愚痴はいけません。

さて、この式でスピーチをすることになったのが、当部署のとある役職の人です。本を正せば、その役職者が飲み会の席で新郎に飲ませすぎたのが馴れ初めだとか。いいのか悪いのかよくわからない話ですが、スピーチを頼まれたということは恨まれてはいないのでしょう。

式も間近に迫った週末、僕はその役職者に呼び出しを受けました。

「ぷるふ君、実は君に見て欲しい原稿があるのだが」
「…?なんでしょうか」

その役職者から直接仕事がくることは珍しく、「嫌な仕事じゃないだろうな」という考えがよぎります。

「今度の結婚式のスピーチの原稿を書いたんだけど…ちょっと、使っちゃいけない言葉がないかチェックしてくれ」

使ってはいけない言葉とは、忌み言葉のことでしょう。結婚式のスピーチで「切れる」とか、「終わる」とか「別れる」などという言葉を使ってはいけないということは、皆さんも御存知だと思います。この役職者は、そのチェックを僕に頼んだのでした。一番手っ取り早いのは、文章作成のプロであるコピーライターに依頼して原稿を作ってもらうことですが、メインの仕事がなくなった僕が暇に見えたのでしょう。思わぬ仕事を押し付けられてしまいました。

よく時間をかけて作った原稿だったのでしょう。実際に目を通してみると、スピーチの内容に問題はありませんでした。考えてみれば確かに、お客様によっては使ってはいけない文字や表現というものがあります。忌み言葉を調べながら原稿をチェックするのも、校正の勉強のうちかなと思いながらチェックをしました。願わくば、新郎としてスピーチを作りたいものですが、そちらの方はまだまだ先になりそうです。





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